エサレンマッサージの特徴

 

エサレンマッサージ&エサレンボディワーク説明会

 

エサレンマッサージ 6つの特徴

エサレンマッサージは米国カリフォルニアにあるエサレン研究所で誕生したオイルマッサージです。エサレンボディワークと呼ばれる場合もありますが同じものです。

世界中の多くのオイルマッサージがスウェデッシュ(スウェーデン式)マッサージを基本にしているようにエサレンマッサージもこのスタイルを基本としました。エサレンマッサージはスウェデッシュマッサージを基本にしながら、これにフレームワークとディテールワークというアイデアを加えました。

フレームワークとは基本の枠組みのことで、ロングストロークを中心にマッサージ全体の構成を作り上げています。ロングストロークについては後ほど説明します。ディテールワークとは体の部分のマッサージのことです。たとえば肩や腰といった体の部分に行うマッサージ技術のことです。

エサレンマッサージではフレームワークでマッサージの大きな流れをつくり、そこにディテールを加えることで、体の部分にアプローチします。これに立体的なストローク、体の深部へのアプローチ、手足のムーブメント、ストレッチ、ロッキングなどのテクニックが加わってエサレンマッサージを躍動感と広がりのあるものにしています。

 

特徴1 タッチ

エサレンマッサージ&エサレンボディワーク ディーン先生

エサレンマッサージではマッサージを〝触れあい〟による与え手と受け手の相互の関係としてとらえています。一般にマッサージは与え手が受け手へトリートメントするという一方通行な関係と見られていますが、エサレンマッサージでは〝タッチ〟を通した受け手と与え手の相互関係ととらえています。

そのためエサレンマッサージのトレーニングでは〝タッチ〟の感覚を育むことを大切なテーマにしています。なぜなら誰かが誰かに触れているとき、それは一方向的なものではなく、お互いの触れ合いであり、お互いの存在を感覚しているものだからです。

だからこそマッサージの前提としてタッチ(触れる、触れること)があり、そこから広がるマッサージも相互の体験の場となるからです。

 

特徴2 ロングストローク

エサレンマッサージ ビックサーの海岸

ロングストロークとは全身を対象に、連続する長いストローク(軽擦法)を行う方法です。たとえば手から始めたストロークは肩、背中、腰、下肢を通って足でおわります。

全身をひとつのストロークでまとめる方法は全身の一体感を目覚めさせ、体がひとつであるという感覚を与えます。

この“体がひとつであると”いう感覚は身体的なものだけでなく、心理的にも「私はひとつ」という統合感覚を生みだし、エサレンマッサージの心身へのアプローチのなかで大きな役割を果たしています。

 

特徴3 波のリズム

エサレンマッサージ&ボディワーク バス

エサレン研究所はカリフォルニアの美しい海岸線にあります。研究所のいたるところでは、ドーンという打ち寄せる波の音が聞こえます。

この波の音のなかでマッサージを行うため、意識的にも無意識のレベルでも、エサレンマッサージは波の繰り返しのリズム、動きの多様性から影響を受けました。

波には大きな波、小さな波があり繰りかえされます。ロングストロークが波のように何度も繰りかえされ、時には渦を巻いて深部に入り、再び大きな波が全身を統合します。このように波のようなリズムと動きはエサレンマッサージの特徴になっています。

 

特徴4 立体的なアプローチ

エサレンマッサージ&エサレンボディワーク 仰臥位から肩甲骨

エサレンマッサージでは身体を立体的なものとしてとらえています。そのためマッサージ技術でも体に立体的なアプローチを行うように工夫されています。

ロングストロークを行う場合でも平面的ではなく、より多面的に全体的に触れるように行います。

ストローク以外にも手足や身体を揺らすロッキングやムーブメント、身体の内側の広がり感じさせる深部へのアプローチなどにより身体の立体的感覚を提案していきます。

 

特徴5 多くのマッサージ、ボディワークを受け入れる質

エサレンマッサージ&エサレンボディワーク サイドポジション

エサレン研究所が誕生した1960年代はヒューマンポテンシャル・ムーブメント(人間性回復運動)が高まった時期であり、エサレン研究所もその中心地として発達しました。

この動きは人間性およびその体験、行動に重きを置いたため、エサレンマッサージにも影響を与え、従来の理論や権威よりもセッションの場での体験を重視するようになりました。その結果、エサレンマッサージは形にこだわらずに多くのマッサージ、ボディワークの要素を受け入れるようになりました。

同時にエサレン研究所の活動にさまざまなボディワークの著名な活動家も参加しました。ロルフィングのアイダ・ロルフ、フェルデンクライスのモーシェ・フェルデンクライス、トレガーアプローチのミルトン・トレガーなどです。彼らによって示された洞察、技術がエサレンマッサージに取り入れられていきました。

興味深いことにさまざまなマッサージ、ボディワークとの出会いがあってもエサレンマッサージらしさは失われないということです。それはこのマッサージの持っている高い受容性とスピリット、しっかりとした基本構造があるからでしょう。

 

特徴6 アウェアネス プレゼンス コネクション

エサレン ヨガ

アウェアネス(気づきを持つこと)、プレゼンス(今ここに在ること)へ意識を向けることはエサレンマッサージにとって大切な意味を持っています。

この感覚はマッサージセッションでのプラクティショナーのあり方、受け手との関係性の築き方、そして技術の質を大きく塗りかえてしまうほど大きなものです。

私たちは過去・現在・未来という三つの時間の相をもっていますが、マッサージを行うときは、気づき(アウェアネス)をもって、現在(プレゼンス)に意識を向けて、〝目の前にあること〟や〝今、起きていること〟〝受け手〟〝自分自身〟とのつながり(コネクション)を大切にします。

このアウェアネス プレゼンス コネクションの3つの要素はエサレンマッサージのトレーニングのなかでも大きな部分を占め、呼吸法やヨガ、ムーブメントなどを通して育んでいきます。